お招きいただいてアンリ・ルルーのショコラテイスティング会に参加してきました。
チョコレートの品評会、C.C.C.で最高評価の5タブレットを受賞したショコラを頂くテイスティング会です。
シェフの説明を受けながらテイスティングができるということで僕にとっては初めての機会でした。
テーブルにはナイフ、フォークとともにメニュー等の入った冊子が。フルコースみたい。
今回試食する5粒。
これを一粒ずつ、まずはナイフで半分にしてから半分ずつ頂きます。
はじめの半分は何も考えずに、もう半分は味わいに考えを巡らせながら。
ヴェンヌ・ドゥ・ヴェニス
ヴェルヴェーヌの香りのガナッシュに、アプリコットのパートドフリュイ。
ガナッシュのきめ細やかな滑らかさがたまらない。想像以上に香りが立って、後まで印象に残る一粒です。
ゴマ
ヘーゼルナッツとアーモンド、白ごまを使ったプラリネ。
前からこれが食べてみたかった。ごまがいい香り。ごまは食べ慣れているからか衝撃はなかった。
テュラン・レ
パート・ド・マロン入りのマジパンの上に栗を使ったガナッシュ。
マロンの香り、マジパンの香りと食感、ラムの香りが重なってまさにモンブランのような味わい。
サラジンヌ
サラザン(そば)のみで香りづけした生クリームで作ったガナッシュ。
そばの香りは強くなく、カカオの香りとガナッシュのきめ細やかさが際立ちます。
タタン
ポモー(カルバドスとりんごジュースを合わせて熟成させたお酒)の香るガナッシュと、りんごのパートドフリュイ。
これも食べてみたかった。りんごの香りいっぱいで、それが不思議とチョコレートと調和しています。
食べ方のレクチャーもあって、噛むものは噛む、舐めるものは舐め融かすというように食べ方を変えることで味わい方が変わることを実感しました。
僕の個人的な意見としては唾液のコントロールがけっこう大事な気がします。口でチョコレートを融かしている間に唾液で薄まったらもったいない。
どのショコラも考えを重ねられて作られているものだから、作り手の思いを感じ取りながら食べることでより一層深く楽しむことができました。